美術系大学を目指すにあたって、美術大学によって試験対策が異なってくるので、普通大学より早めに志望校選びをすることが必要になってきます。志望校選びの参考に、美大ランキングをまとめてみました。
日本全国の美大のトップ的位置にある「東京藝術大学」
日本の美術大学には序列があります。これが絶対というわけではないのですが、参考に知っておくと良いのでご紹介していきたいと思います。
日本の美術大学ランキング
1 東京藝術大学
2 武蔵野美術大学・多摩美術大学・女子美術大学・東京造形大学・日本大学芸術学部
3 その他の公立・私立美大
東京藝術大学は、日本で唯一の国立芸術大学ということもあり、設立当時から美大のトップとして非常に人気があります。もちろん、倍率もトップクラスです。
2番手の大学は、通称「東京五美大」と呼ばれ、こちらも人気があります。合同で作品展覧会なども開催されているため、一括りにされることが多いです。
そして、以下に他の美大が続きます。関東の五美大が有名ですが「関西四美大」「京都五芸大」も存在します。
有名美大の倍率はかなり高い
美大を目指していない人でも名前を聞いたことがあるような有名な美大は、倍率が非常に高いです。特に東京藝術大学(以下、芸大)は、現役合格が難しく、何年も浪人するのが当たり前と言われています。ちなみに、前年度2020年の競争率は、人気の絵画学科では17.5倍です。
東京五美大も、一番倍率の高い武蔵野美術大学の倍率は約4倍です。また、倍率が低くても、その大学の合格ラインに達していなければ合格は難しくなっています。
美術大学は私立が半数以上を占める
日本の美術大学は、私立が半数以上です。短期大学も含めれば、県立・公立の割合が多くなります。
お金の話になりますが、私立の美大の授業料はかなり高いです…。有名私立美術大学では、初年度だけで170~200万近くの学費がかかります。もちろん、受験料も決して安くありません。
さらに、制作を進めるための画材や材料費も加わりますので、大学にかかるお金は非常に高額になります。それにくらべると、国立は授業料が安いので、倍率が高く何浪してでも受ける人が多いのです。
将来の就職や作家活動のために、卒業大学のブランド名は大切かと思いますが、一番重要なのは本人のやる気です。受験はあくまでスタート地点であり、ゴールではありません。それからのキャンパスライフのことを考えて、自分に合った大学を受験しましょう。
この記事を書いた人
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幼少期から絵を描くのが好きで、中高生の頃はずっと美術部に所属していました。
周りの方のご協力もあり、私大4年生大学に現役合格しました。大学時代の専攻は日本画です。
現在は事務職メインですが、イラスト制作の仕事も行っています。
自分の体験もふまえてアドバイスしたいと考えています。
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