美術大学と美術短期大学のどちらへ進学すべきか迷っているなら

美術大学と美術短期大学のどちらへ進むべきか悩んでいる方のために、それぞれの特色についてまとめてみました。

カリキュラムが違う

近年、美術大学の数も増えてきました。今回は、美術大学の「4年制大学」と「短期大学(2年制大学)」の違いについて、説明していきます。

第一に、4年制大学と短期大学の大きな違いは、カリキュラムが違うことです。

4年制大学は、入学試験の時点で、基礎的なデッサン力が必要とされます。これは、「デッサンなどの基礎的な能力は身につけた上で、自分の感性を磨いていくこと」が大学の目的だからです。そのため、1年生からどんどん課題制作をこなします。基礎のデッサンから始める、なんてことはないのです。

一方、短期大学では、1年生で基礎的なデッサン力・技術力を学べるので、これから美術を学びたい人にはオススメです。すでに予備校に毎日通っていて、基礎のデッサンは既に学んでいる人、自分の学びたい専攻が決まっている人には、少し物足りないかもしれません。

短期大学から4年制大学に編入可能な大学も

美術大学には、短期大学と4年制大学の両方ある大学もあります。関東で有名なところだと、女子美術大学(4年制大学は相模原、短期大学は杉並)が挙げられます。

短期大学を修了後、さらに学びたいという人は、3年生から編入が可能です。系列ではない短期大学からの編入も認められています。

編入の際にも、試験は必ずありますが、ほとんどが作品持参の面接が中心でしょう。面接官の先生とコミュニケーションをとりながら、いかに自分の長所と短所、自分の作品の紹介ができるかが重要となってきます。

実技試験ではなくとも、事前にしっかりとプレゼン準備と練習をして臨みましょう。

短期大学の方がスケジュールは忙しい

大学のキャンパスライフは、あっという間に時間が過ぎます。4年制大学では月1回の課題提出、短期大学ではその倍ぐらいの作業量をこなさなければいけません。

短期大学は1年生の前半で基礎力を身につけ、その後専攻を選択し、課題をどんどんこなしていきます。大学卒業後に就職を目指している人は、2年生で同時に就活もしなければいけませんので、大忙しの2年間となるでしょう。

その2年間で培われた経験は必ず自分のために役立つはずです。

4年制大学の方が偉いというわけでは決してありません。自分の今の技術と何を学びたいかをよく考え、大学と短期大学の選択をしましょう。

この記事を書いた人

マリ
幼少期から絵を描くのが好きで、中高生の頃はずっと美術部に所属していました。
周りの方のご協力もあり、私大4年生大学に現役合格しました。大学時代の専攻は日本画です。
現在は事務職メインですが、イラスト制作の仕事も行っています。
自分の体験もふまえてアドバイスしたいと考えています。

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