一般入試の前に行われるAO入試と推薦入試。なんとなく意味は分かるけど、試験内容を詳しく説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。
実は、私もAO・推薦入試のどちらも経験がないので、今回は、AO入試を受けた友人の話ふまえつつ、最近の傾向を皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。
AO入試も推薦入試も「面接が試験」と考えてよいと思います。もちろん、面接と言っても、美大の入試ですから、自分の作品をまとめた「ポートフォーリオ」や指定された課題作品を面接に持ち込む場合が多くなります。
高校での成績優秀が合格のカギになる!?
そしてもうひとつ大切なのは、AO入試・推薦入試の受験資格には、「高校での学科の成績が優秀であること」が項目に入っているところです。
「自分は成績が悪いから絶対無理だ」と、受験する前からあきらめる必要はありませんが、面接時には、大学教授たちの前で「自分にはこんな才能があります!大学に通いたいです!」とアピールする必要があるのですから、成績が良いに越したことはありません。実際、推薦入試で合格した友人も、学年トップではありませんでしたが、きちんと勉強する成績優秀なしっかりとした生徒でした。
AO入試・推薦入試のスケジュールをしっかりとチェックしておこう
AO入試・推薦入試ともに、どちらも試験日程が早いのが特徴です。
一般入試の前に合否結果が出るので、どの大学も高校3年生の8月~11月にかけて行われます。面接の練習はもちろん、提出物の準備、ポートフォリオや課題の制作などが必要なので、3年生の春ぐらいには準備をスタートしましょう。
ポートフォリオは、大学に入ってからもアーティスト活動や就活で必要になるので、一度制作を経験しておいて損はありません。ポートフォリオをただの作品集だと思って油断していると危険なのです。意外と製作時間が掛かってしまう曲者だったりします。面接で話さなくても自分をアピールできるぐらいしっかりと作り込むことで、自信を持って受験に望めることに繋がります。
有名私立美大へのこだわりがないなら地方の公立美大の推薦入試が狙い目
有名私立美大にこだわらないなら、地方の公立美大の推薦入試をチェックしてみてください。関東の国立・私立に比べて、関西の美大や地方の公立美大は推薦枠が多いそうです。
最近では、少子化の影響で美大受験生の減少もあり、AO入試枠の幅が昔より広がっていたり、倍率が少し下がっている傾向にあるようなので、推薦入試やAO入試に間に合いそうな時期であれば、気になっている美大のホームページに行き、入試要項をチェックしてみてください!
アナログのポートフォリオ作成には、リングファイルが便利です。
この記事を書いた人
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幼少期から絵を描くのが好きで、中高生の頃はずっと美術部に所属していました。
周りの方のご協力もあり、私大4年生大学に現役合格しました。大学時代の専攻は日本画です。
現在は事務職メインですが、イラスト制作の仕事も行っています。
自分の体験もふまえてアドバイスしたいと考えています。
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AO入試は推薦と違って基本的に内申は参考程度だと思います。面接と実技で選考されるものではないでしょうか。
ちづ様
コメントありがとうございます!内申は参考程度なのですね。