前回までの紹介で、デッサンに必要なものを大方説明しましたが、最後に、デッサン時にあると便利な画材を紹介します。
デッサンが初めてという方には、馴染みのないものもありますが、準備しておくと便利ですよ。
デッサンであると便利な画材いろいろ
クロッキー帳
これは持っている方もいるかもしれませんね。画材屋などでは、マルマンのクロッキー帳をよくみかけます。
クロッキー帳は本描きに入る前のスケッチに使えますし、紙が薄いので気軽に消費できて、ページから破ることも可能なので用途はさまざまです。また、鉛筆削りのごみ入れも、これで作れます。
擦筆(サッピツ)
名前の通り、鉛筆で描いた線を擦るのに使用します。画面の奥にいかせたいものなどを 、擦筆で擦って輪郭をぼやかせることで立体感を出します。広範囲を擦りたい場合などはカーゼやティッシュでも応用可能です。
フィキサチーフ
これは鉛筆で描いたデッサンを定着させるスプレーです。鉛筆デッサンは、移動中などに画面が擦れて絵が崩れてしまう恐れがあるので、完成後に定着液で紙に絵を浸透させます。シンナー系のスプレーなので、使用するときは換気をしっかりとし、絵から30cm以上はなして噴射します。
デッサンスケール
モチーフの正確なバランスを見るための方眼メモリのついた定規のようなものです。
石膏デッサンなどモチーフのバランスが重要な絵の場合は、これで測りながら形をとることで正確なバランスをとることができます。
たまに鉛筆を立てて、片目でモチーフを見ている人がいますよね。あれはまっすぐに立てた鉛筆越しにモチーフのバランスを測っているんです。
はかり棒
これもスケールと同様、モチーフのバランスを取るための道具です。メモリがついているのでものの長さを正確に測ることができますし、針金のような棒がくっついているのでそれを使って垂直に測ることも可能です。
まとめ
デッサン用の画材を紹介してきましたが、いかがでしたか?
最初は全て揃える必要はないと思いますが、まずは、自分に合った鉛筆と練りゴムくらいは用意しておきましょう。
また、美術用品は鉛筆や木炭などで、なにかと汚れやすいです。筆箱などは床に置くことが多いので、気軽に利用できて丈夫なものを選びましょう。
この記事を書いた人

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幼少期から絵を描くのが好きで、中高生の頃はずっと美術部に所属していました。
周りの方のご協力もあり、私大4年生大学に現役合格しました。大学時代の専攻は日本画です。
現在は事務職メインですが、イラスト制作の仕事も行っています。
自分の体験もふまえてアドバイスしたいと考えています。
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