美大の入試は、鉛筆デッサンが基本になります。それにプラスして、デザイン科なら色彩構成、日本画科なら水彩画が。美大受験に必要な画力を学ぶために美術予備校に通った体験談について話してみたいと思います。
美大受験で必須のデッサンとは
片手で鉛筆を引ける位の大きさの紙に絵具等で描きます。条件の元、発想力・描写力等を採点されます。メディアデザインの場合、思考性や物理的側面も問われるようです。制作時間は6時間です。
近年は、グラフィックデザインでも、図形や配色以外により日本的な表現がされている傾向を感じ、同時にデジタルメディアへの意識の高さも感じられました。
石膏デッサンも片手で直線が引ける大きさの紙に描くことで、最大の観察力を発揮でき、短時間で形を正確に把握して表現する力が身に着く→視覚表現で制作する武器になります。
デッサン力が着くと、長さや奥行きを把握する力も高まるので、インテリアショップや雑貨屋に行った際に、目測でサイズを当てるのが上手くなるそうですよ。
難関美術大学へ合格するために、美術予備校に通う人が多くいます。
美術予備校の授業料目安
高校3年生 : 300,000~470,000円
浪人生 : 775,000円(夏季・直前講習等含めると100万円位に・・・)
合う合わないもあるし、休日だけ参加する人もちょいちょいいたので、ガッツリはきつい・・・って人も日曜だけや季間のみ参加すると周りのレベルが解かって、進路にも役立ちます。絵の上手い人が集まっているので、制作途中の作品を見て比べたりもできます。
わたしの代は先輩にイケメンとかギャルがおおかったので、周りみんな凄いっていうのが当たり前になっていて、よく休憩時間に辛いお菓子を食べて気持ちを高めていました。先輩はたばこを吸ってました。
通っていた予備校は学科の予備校(林先生とかが教えてる方)がすぐ隣だったので、美大受験が近づくにつれ、センター800目指す受験生との距離が広がるに比例して戻れない空気に追い込まれていきました… 、それでも第1希望が落ちたから文学部希望で浪人する人もいたので色々です。
講習ではアニメーター志望とか、バンドマンみたいな人も来ていて、何かにアツイ人が多いですね。
卒業してからはそれぞれですが、デザイン科からアーティストに転向したり、就活の段階でメーカーの営業に職種を変えた人もいるけど、デザイン科の人は、職種を変えてもセンスが良い人が多いので、重宝されるはずです。
学生の時から、制作した作品を商業ベース意識して作っている為即戦力も高めなので基本的にコミュニケーションがとれたら問題ないです。絵画はまた別だと思いますが。
規模の大きい美術予備校は、一貫教育とゆうかみんなのいっこの目標に対しての協調性が大きいですが、対して入学後はむしろ個人バラバラの活動で学外活動などは大学と別ラインになる事もあります。割と教授の部屋に入り浸ってほぼアシスタントしてる子もいたり、専門ゼミ以外学校に全く現れないひとも。大学は学びの場なのです。
デザイナー、作家、アーティスト等としてレベルアップするには自分で道を探す事になると思うと結構忙しいですね。
この記事を書いた人
-
海外にあこがれる日本人です。
某私立美大デザイン科に通っていました。デザイン、アート、WEBが好きです。
最近書いた記事
- 美大受験体験記07/09/2018美術予備校はどんなところ?難関美大受験に必要なデッサン力を身に着けるには必須なの?
- 美大生活06/27/2016ニーズが高まるWebデザインと美術大学で学べることとは
- 美大情報06/27/2016美大生の就職事情「美大生はこんな仕事に就いています」
- 美大情報06/27/2016美術大学と美術専門学校のメリット・デメリット