予備校でも中の下ってレベルで、周りのハイレベルな作品を見てしまった反動なのか、大学ではかかなり好き勝手にしていた私ですが、美大と専門学校の比較をしてみました。
美大卒業生からみた美術大学のメリット
・時間をかけて学べる
就職では、専門職に特化したり、販売職など職種が変化していく場合もあるけど、それでも長期的に体に根付くのが美大等での教育です。割と流行りに左右されない作品や履修することができますし、好きな分野を深く掘り下げていくことにおいては、大学が上になります。
・美術大学のレベルが高いと、スキルの高い仲間が集まりやすく、レベルの高い環境で制作ができる
・人脈が広がる
仕事を貰ったり、刺激しあい成長できる仲間ができる。
・日常的に美的デザイン的にモノを見る人間に囲まれ目が養われる
・知名度や認知度のある有名美術大学は就職に有利
・信頼されるバックグラウンドになる(なんだかんだ学歴社会なので)
・ファイン系の場合、教授の下に着きコネクションを作ることで、有名になりやすく、将来的に高給・昇進がしやすい(東大の人間が管理職につきやすいのと似てる)
有名美術大出身という経歴部分にスポットが当てられ、有名大学出身から大手企業で活躍というレールに乗りやすくなるのも事実です。
雇用側もメディア側も意識的に取り上げますし、それを取り巻く観客も…「絶品シェフの高級チョコ」にとりあえず長い列作って並んでしまうようなプラスのスパイラル現象を引き起こせる可能性は高くなります。
美大卒業生からみた美術大学のデメリット
・専門学校の方が実践的なことを学べる。
・費用が掛かる
4年間で1000万位かかる美術大学も。一方、専門学校は2年間で200万ほど。
こう見ると、国公立大学は本当に経済的。
専門学校への進学を選ぶ人の方が、やりたい職業が決まっていて、学びたいことが明確なケースが多いように感じています。それに対して、美術大学を選ぶ人は、やりたい分野は決まってるけど、まだ仕事は決まっていない人が多いのかもしれません。
ファイン系展覧会出品や、デザイナーのコンペや就職の応募条件になるのは、その教育機関におけるデザインレベル・スキルに安定した信頼感があるからだと思います。この大学の子なら、いい仕事をしてくれる安心以前にベーススキルを確実に持っていることの証明にもなってくれるのです。
やはり、美術大学、特に有名美術大学に進学するメリットはたくさんあるんじゃないでしょうか。
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この記事を書いた人
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海外にあこがれる日本人です。
某私立美大デザイン科に通っていました。デザイン、アート、WEBが好きです。
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