今回は、デッサンで使用する消しゴムについて、詳しく解説していきたいと思います。
デッサンにプラスチック消しゴムは使わない
デッサンで鉛筆で描いたものを消すのに使うのは、主に練り消しゴムです。
プラスチックの消しゴムを使うことは、デッサンにおいてはなんとなくご法度とされています。おそらく、紙を傷つけないように柔らかい練りけしを使うのだと思います。
木炭デッサンのときに、食パンで消しているのを見たことはありませんか?消すのに使うのはパンの耳の部分なので、中の白い部分を食べているシーンなどはまさに美術だなぁと思えます。鉛筆デッサンでは食パンは使いませんが、一応最後に紹介しておきます。
練り消しゴムはデッサン用のものを!
練り消しと言っても、小学生向けの文房具のような香りつきの練り消しではいけませんよ!
画材屋さんに売っている、ビニールに入っている白くシンプルな練り消しがデッサン用練り消しゴムです。
練りゴムは自分の適当な大きさ(大体10円玉くらい)にちぎって使います。柔らかくすぐに形を変えられるので細かいところなどを消すときにも便利です。
鉛筆ほど練り消しゴムのメーカーにこだわっている人はあまりいませんが、有名なものを紹介します。
バニー イージークリーナー
緑色の文字が目印です。パステル画を描く人にも愛用されているようですね。ぺたぺたと手にくっつきにくく、ちぎりやすいので手が汚れたときに一緒に消すことができます。
ラビット デッサン用練り消しゴム
こちらは粘着力が強めで、デッサン用だけでなく模型などの位置きめの仮止め代わりに使用している人もいるそうです。
クサカベ 練りゴム
絵の具で有名な日本のメーカーです。さらっとしていて手に馴染みやすく常に持っていても気になりません。
番外編:食パン
木炭デッサンなど、柔らかいものを消すときに使います。パンの耳をちぎり、500円玉くらいに丸めて使うのが一般的です。高価な食パンよりは、市販の安い食パンのほうが油が少なくオススメです。
練りゴムの相場は大体150円前後です。鉛筆を消して汚れてしまっても、木炭をたくさんこすったり、紙に強くこすりつけたりしなければ、しばらく使うことができます。
また、ものによっては粘着力が強く、鉛筆などにくっついてしまう場合があるので、練り消しゴムの収納場所は仕切りで分けておきましょう。
この記事を書いた人
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幼少期から絵を描くのが好きで、中高生の頃はずっと美術部に所属していました。
周りの方のご協力もあり、私大4年生大学に現役合格しました。大学時代の専攻は日本画です。
現在は事務職メインですが、イラスト制作の仕事も行っています。
自分の体験もふまえてアドバイスしたいと考えています。
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