現役美大生が語る美大学科試験、面接、浪人について

今回は、美術大学に進学するためには、避けて通れない受験について述べたいと思います。

美大受験の学科試験内容

一般的には、面接と実技が必須で、それに加え、文学や論文作成など国語力を求められます。
各美術大学によって、学力検査の基準は違うので、志望校の受験要項を確認してみてください。

筆者は、英語、国語(古文含む)の学科試験を受けました。

東京藝術大学などでは、ポートフォリオが面接時に必要になります。自分をアピールする大事なものなので、しっかり用意しておきましょう。

一般大学にも、専攻分野として芸術専攻がありますが、この場合、センター試験にまず受かる必要があるので注意してください。

美大受験の面接時で伝えるべきこと

これも美術大学ごとにまちまちですが、基本的なこと(出入りの挨拶、態度や受け答え)が前提で、①アーティストになりたい理由 ②大学を選んだ理由(例:学びたい先生が居る、影響を受けた人が卒業生で… など) ③自分はどのような人間か、当日のためにどんなことを積み上げてきたか ということをはっきり言えれば良いでしょう。

中には、パフォーマンスをする方もいらっしゃいますので、多数の受験生の中から印象に残るように心がけてください。

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デッサンに自信がなくても美大に合格するには?

「デッサンが得意ではないけれど、それでも美大生になりたい!」という方もいらっしゃると思います。

実際、美大生になって技術を蓄えるという方も数多く居ます。
実技が出来なくても美大生になれる可能性はあるのでしょうか…?

実はそういった学部もあります。
武蔵野美術大学の芸術文化学科などがそれにあたり、他専攻よりも実技試験が控えめです。

数年前では、実技の代わりにセンター試験と論文作成、面接といった試験内容でしたが、こちらも年代によって違うので、資料請求などでよく確認してから試験に望みましょう。

美大の滑り止め先へ進学するか浪人するか

本命の美大には合格できなかったけれど、滑り止めの美大に合格した場合、浪人を取るか、進学をするかは、美大受験生にとっての永遠の悩みです。

妥協して第2、第3希望の美大へ進学する人もいますが、「仮面浪人」といった大学進学をしつつ、他美大学を受験する方も居ます。

多摩美術大学・武蔵野美術大学・女子美術大学・東京造形大学、日本大学藝術学部といった通称「五美大」を目指す方が傾向としては多くなります。

美術大学は、有名所になるに連れて合格のラインが狭くなり、浪人生もかなり居ます。一年間を使い、今後のために視野を広げるのもおかしくはないというのが、現役美大生である筆者の考えです。

現役にこだわり計画を立てるのも良し、浪人期間を使ってさらなる向上を目指すも良し。

御両親と相談して考えていくことが大切です。

この記事を書いた人

美大ナビ編集部
美大受験のための情報サイト「美大ナビ」編集部です。
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