美大予備校で身につく裏技とノウハウとは

美大・芸大を受験したいけれど、詳しい話を聞ける美大生・元美大生の知り合いが居ないなんていう方もおおいのではないでしょうか。

今回は、もし私が美大受験のアドバイスを求められたら、どう答えるか考えながら書いてみようと思います。

真っ先に、十中八九言われるであろう、ごく一般的なアドバイスを私も言うことになります。それは、「美大予備校へ通ったほうがいい」ということです。

美大予備校で美大受験に合格する為の受験絵を身に着ける

そもそも、美大へ行くための予備校があることが、初耳の人もいるかもしれません。美術系予備校は、美術研究所とか、画塾とも呼ばれたりします。美大生のほとんどが通っていた経験があるでしょう。アトリエのような制作のための設備があり、美大・芸大卒の先生の指導の下、美大合格を目指して、受験生達が日々頑張っています。

美大受験には、いわゆる「受験絵」が存在します。大学によって異なりますが、試験時間が6時間程度と短いため、作り込んだ画はできません。「基本的な画力がどれだけあるのか?」「どんな世界観を持っているのか?」を、限られた時間の中で効果的に伝える技術が必要なのです。

分かりやすい例をあげるなら、油絵です。本来は、6時間で油絵を1枚を完成させるなんて想定されていないのです。でも、なんとかしなくてはいけませんよね。そこで、絵の具に速乾剤という油絵の具の乾燥を早める混ぜ物をしたり、アクリル絵の具を下地として併用するという裏技を使います

制限時間との戦い方は、自力ではなかなか身につきません。ポイントを効率良く学ぶために予備校が最適と言えます。

美大予備校で美大受験のノウハウを取得しよう

美大はそれぞれ受験に関して癖があります。出題方法だったり、どのような雰囲気の作品を重視しているのかといった傾向があるのです。毎年確実に準じるとは限らないのですが、受けるのであれば知っておきたい情報ですよね。

美大予備校には、出題や合格作品の傾向のデータが蓄積されているんです。それは、今まで受験してきた先輩たちの出題メモがあるからです。実際に試験を受けた先輩達は、受験内容を説明するためのメモを作成したり、再現作品を制作したりします。そうすることで、次の年の受験生がイメージしやすくなるようになっているのです。

必要なのは自分より上手い人

「美大に行きたい!」と考える人は、小さい頃から絵を描くのが好きで、小学校や中学校では一番絵が上手だったという人も多いのではないでしょうか。私もその1人でした。

しかし、美大を受けるとなると、「クラスで一番」とか「学校で一番」だけじゃやっぱり難しいんです。これは、誰かと比べて一番じゃなくてはならない、ということではなくて、常に自分よりテクニックがある人の真似をして、追い越そうとする好奇心と向上心が必要だということです。

絵は「上手い」を探し出すと、キリがないものですが、「上手い人の技巧・技術を身につける」という目標を持ち続けることが大切です。

予備校に通えば、絶対に受かるというわけではありません。高校で美術科に所属していて力をつけた人や、個人の絵画教室から合格した人、自力で桜を咲かせた人もいるでしょう。しかし美大受験について詳しくないのであれば、予備校に通うことを考えてみてください。あまり情報が出回らない特殊な受験方式だからこそ、積極的に学びに行きましょう!

夏季や冬季・春季の長期休校に合わせて、短期集中型の講習会を行っているので、それに参加してみることをオススメします。無料体験授業を設定しているところもあるので、そちらを申し込んでみるのも手ですね。

分からないことだらけで不安かもしれませんが、美大で過ごす4年間は本当に楽しく貴重な時間になると思います。頑張って下さい!

この記事を書いた人

ユウ
1992年生まれ、広島県出身です。
公立大学を卒業し、現在は同大学院で油彩での制作を続けています。
ポートフォリオサイト:http://yusyu-t.tumblr.com

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です