第一志望の美大に現役合格した私の美大受験体験記

美大受験、と一口に言っても、その状況は人それぞれです。なかなか自分と似たような道筋の人は見つかりません。それでも、中にはヒントを見つけることができるストーリーもあります。そこで今回は、私の受験体験を振り返ってみようと思います。

美大受験を視野に総合学科高校を受験

高校が総合学科だったので、高校2年生から必修以外の授業は全て選択制になっていました。

そのため、数学Bや数学Ⅲといった専門科目は選択せずに、その時間を美術の授業へと変更することが可能だったんです。進学校だったので、多くの生徒は数学Bなど受験に必要な科目をとっていましたが、私はできる限り美術関連科目を受けていました。これは高校受験のときから意識していたことで、少しでも絵を描く時間を確保できる有意義な選択だったと思っています。

しかし、美術科目を選択するということは、一般的な受験対策からは完全に外れてしまうということです。高校1年生の終わりから、美術の先生と選んだ進路で後悔が無いように、何度も話し合いを重ねました。

通っていた高校に、年に2〜3人の美大への進学実績があったので、先生達が美大受験事情についても詳しく、進路指導の際に様々なアドバイスをいただきました。その中で、「美術予備校に通ったほうが良い」という言葉を受け、高校の近くにあった予備校に入校しました。

高校2年の冬から美大受験予備校へ通学

高校の先生のアドバイスを受けて、2年生の冬季集中講習会から美術予備校に通学するようになりました。

平日は毎日夕方5時から夜8時30分まで、木炭デッサンや油絵に明け暮れました。夏休みなどの長期休みには、昼の2時から予備校で練習をし、受験前のラストスパート時には、土曜日も通いつめました。
予備校で別の高校の友達ができたり、楽しい思い出もたくさんありますが、あまりの疲れでデッサン中にウトウト…ということもありました(笑)。

志望校を公立美大と武蔵野美術大学に決めた理由

受験期になり、受験生はそれぞれしっかりと自分の志望校を定めて専用の対策を練っていきます。

私は、地元の公立の美術大学を第一志望としていたのですが、予備校の先生から「できるなら受験日程の早い東京の私大を受験して、実践を積んだ方がいい」という助言を受けて、武蔵野美術大学も受験しました。

学科は、第一志望がセンター試験のみだったので、武蔵美もセンター利用で受験しました。…と、軽く書いてますが、多くの人は一般とセンターを併用で受けます。私の場合は、あくまで「実技試験の練習」と割り切っていたため、実技試験が終わり次第すぐに帰ることができるセンター利用で申し込みました。

美大受験結果は・・・

受験の結果は…地元の公立は合格、武蔵野美術大学も補欠合格となりました。

武蔵美での経験値もあって、第一志望の受験会場では、リラックスして自分の力が出せたのではないかと思います。前期で通ったので早い段階で進路が決定し、かなり精神的に余裕ができたのは有り難かったです。

こうして振り返ってみると、大変なことは沢山ありましたが、家族や友人、先生方に支えられて乗り切っていたんだなとつくづく感じます。これから美大受験に向けて頑張る皆さんにも、苦しい時は応援してくれる人たちが居ることを思い出して欲しいと思います。

この記事を書いた人

ユウ
1992年生まれ、広島県出身です。
公立大学を卒業し、現在は同大学院で油彩での制作を続けています。
ポートフォリオサイト:http://yusyu-t.tumblr.com

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