推薦入試を受けようと思っている受験生の皆さんは、面接のときに「ポートフォリオ」を持ってくるよう指示があるのではないでしょうか。
今回はこのポートフォリオに焦点を当ててみます。推薦を控えている受験生は、ぜひ参考にしてみてください!
美大の推薦入試に必要なポートフォリオとは
そもそも、ポートフォリオってなんでしょう?
簡単に言うと、あなたがこれまで創ってきた作品の画像と基本データを載せた、簡単な作品集です。
いきなり、「持ってきてください!」なんて言われても、具体的にはどうすればいいのか分からないのではないでしょうか。「面倒だし、適当に写真を撮って印刷しちゃえばいいや…」なんて思ってませんか?
しかし!ポートフォリオって皆さんが思ってるよりとても重要なんです。試験内容だけでは判断できない、その人独特の世界観や可能性は、ポートフォリオでアピールすることが大切です。
形としてイメージして欲しいのは画集です。多くの画集は、ページの中央辺りに作品画像があって、その下にタイトルなどの情報が書いてありますよね。ああいった紙面を作っていくことになります。
それでは、パソコンでポートフォリオを作成し、印刷するときの大まかなポイントを掴んでいきましょう。
もしAdobe Illustratorなどの環境があるなら綺麗な仕上がりになりますが、Microsoft Wordでも作れちゃいますよ。
【ポートフォリオに掲載する情報】
ポートフォリオに記載する情報として、作品画像、作品タイトル、制作年、素材、寸法は基本です。
ここで大切なのはやっぱり作品画像です。作品はなるべく高画質で、なるべく綺麗に撮影して下さい。最近はスマートフォンのカメラも印刷に耐えるくらい性能が良いので、デジタルカメラなど持っていない人は試してみる価値ありです。
ちょっとしたコツとして、曇りの日の野外で撮影するのが良いとよく言います。要するに、作品画面に光が満遍なくあたって、強い反射や影が出ていない状態にすることが理想なんです。
そして寸法については、F10やS20といった規格サイズではなくて、ミリ単位で載せておくのがベターです。
強みをアピールできるポートフォリオを作成するポイント
ファイルを開いた時、ただ画像や文字が適当に配置されているポートフォリオでは、読む側も疲れてしまいます。
文字や紙面上のバランスなど、相手が読み解きやすいよう工夫され、さらに作者の意思がちゃんとあるポートフォリオのほうが、断然魅力が伝わるし、好感も持てますよね。
ポートフォリオも雑誌のように、読み手にどんどんページをめくらせる魅力が必要なんです!
例えば、作品の並べ方は、一般に古い作品から始まって最も新しいもので終わります。
しかし、これが最適かどうかは人によって違います。最新のものから遡っていったり、時系列ではなく、ポートフォリオで伝えたいテーマのための並びでもOKです(ちなみに、並び順を検討するときには、開閉リング状のファイルだと、並び替えがすぐにできるのでオススメです)。
自分の特徴を表現するために苦心したポートフォリオは、あなたの魅力を伝える強力なアイテムとなってくれます。受験生は忙しいものですが、少し時間を割いてこだわってみてください。あなたの個性が詰まった大切な一冊が出来上がるかもしれませんよ!
この記事を書いた人
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1992年生まれ、広島県出身です。
公立大学を卒業し、現在は同大学院で油彩での制作を続けています。
ポートフォリオサイト:http://yusyu-t.tumblr.com
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