高校生活の思い出に部活動を挙げる人は多いものです。実技対策が必要な美大受験と、部活動を両立できるのか不安な高校生もいらしゃるのではないでしょうか。両立のコツについてお話していきたいと思います。
美大受験と部活動を両立するために最も必要なもの
美大受験を考えている高校生だと、美術部に所属している人が多いのではないでしょうか?
放課後に美術室が使えて、思う存分制作が出来ることは魅力的ですし、文化祭などで展示することもできます。
しかし、意外とずっと美術部だった人ばかりでは無いんですよね。
高校は美術部だったけど中学はテニス部や吹奏楽部だった人や、中高とバスケットボールで活躍していたり…
実は私自身もずっと美術部というわけではありません。中学校の頃は美術部でしたが、高校では弓道をやっていました。
しかし、高校2年生の春頃、美術担当の先生に進路相談をした際に、美術部に入るよう強く勧められた為、少しの間だけ美術部と弓道部の両方に席を置いていました。夏には制作に専念するために、弓道部は退部することになりました。
あくまで、これは私のケースで、高校で一緒に美大を目指したクラスメートは、最後まで剣道部で頑張っていました。ほかにも野球部のマネージャーを務めあげた友達もいますよ。
部活と受験を両立させていた人を見ていて思うのは、「体力のある人が多い!」という印象です。体力と言ってもピンとこないかもしれませんが、絵を描くときに体力があることはすごく強みになると思います。
座って絵を描いているだけに見えても、頭をフル回転させてモチーフに反応し、作品制作することは、ドッと疲れる仕事です。私はすぐ疲れてしまうので、何時間でもしっかりキャンバスに向き合える体力のある人をいつも羨ましく思います(笑)
だからと言って、部活と受験の両立が簡単、というわけではありません。
石膏デッサンのような受験対策は、描けば描くほど上手くなりますが、逆に言えば、上達するためにはその分の集中する時間がかなり必要ということです。たとえば美術予備校へ通うにしても、3年の春ごろには入校して準備を始めるのが一般的です。
受験する状況は本当に人それぞれで「一概にこうするのが正解だ」とは言えません。私も、高校でのクラブ活動を悔いなくやりたい気持ちと、無事に受験を突破したい気持ち、どちらも感じていました。もし迷っているようなら、広い視野を持って、色々な意見を聞いてみてください。
この記事を書いた人
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1992年生まれ、広島県出身です。
公立大学を卒業し、現在は同大学院で油彩での制作を続けています。
ポートフォリオサイト:http://yusyu-t.tumblr.com
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